2006年05月07日

ハラゴシラエして観るのだ!

連休最終日。いろいろと多忙だった連休も、
この日だけポツンと空いてしまった。
ゆっくりと、のんびりと、ゴロゴロと過ごすのもよかったんだけど、
なんかもったいない気がした。
朝から雨も降っていたし、どこかに出かけるにも混んでいそうだし、
そんなら、と、
普段よりも早起きして映画を見に行くことにした。

朝ごはん抜きで行ったことを、激しく後悔した。


「かもめ食堂」


フィンランドのヘルシンキで、日本食食堂をオープンした女性と、
そこに出入りする客や、いつのまにかスタッフになっちゃう人たちとの
なんとものほほんとした日常を描いた作品。

特にこれといってドラマチックな展開があるでもなし、
淡々とした世界の中、映画も淡々と進んでいく。

なのに、なぜかおもしろい。
1時間半ちょいの上映時間、飽きることなく、でも淡々と進んでいく。
おもしろい。おいしそう。おかしい。

なんといっても、役者が芸達者ぞろい。
やっぱり猫が好きの三姉妹のうち、小林聡美ともたいまさこ、
そして画面一杯の存在感、片桐はいり。
フィンランド勢からは、アキ・カウリスマキの「過去のない男」が
記憶に新しいマルック・ペルトラ。

そして、おにぎり、豚カツ、唐あげ、鮭の塩焼き、肉じゃがなどなど…
の、今にも湯気がでてきて、ぷぅぅぅぅんと鼻腔を刺激してくれそうな
美味しそうな料理の数々…。

ああ、よだれが…。


上映は、10時から。朝ごはん抜き、昼ごはん直前の空っぽの胃袋は、
画面に出てくるよだれもんの料理たちが出てくるたびに、
暴れまくる、暴れまくる。ぐぅぅぅぅぅ〜。

でも、会場のあちこちで「ぐぅう」「きゅるる」「くぅ〜」と
胃袋が活発に運動する音が聞こえてきてた。
「あ、仲間がいる」
と、妙に一緒の映画を観ているだけの人たちに
親近感を覚えたりして。
そのせいか、声を出して笑ったり、手をたたいて喜んだり、
劇中の人物が何かをしゃべるとそれに声を出して答えたり(これはまいるけど)、
映画同様、なんだか会場も終始和やかなムードだった。



この映画を観にいく予定の方は、
ぜひ上映前に何かを胃袋に入れていくように。

も一回くらい観てもいいなぁ。なんだかなぁ。
posted by さとる at 17:15| 熊本 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

Vの復讐。

明治維新の立て役者となったかの西郷隆盛は、
「焦土と化したところにこそ、新しい世界は生まれる」という考えの持ち主だったらしい。その時代の日本をすっかり“破壊”して、無の状態から新しい世界が築かれるというのだ。
結局は、坂本竜馬の働きかけにより、多少の犠牲はともなったものの明治という新しい世界は幕をあけた。

近未来の官僚独裁政治の恐怖と、復讐に燃えるある男“V”を描いた「V フォー・ヴェンデッタ」を観た後、このことを思い出した。
映画の幕開けは、“V”による破壊だ。
なんとも不気味なお面を被った“V”が、過去に非人道的扱いを受けた相手に復讐する話を主軸としているのだが、これが単なる復讐劇ではないことが映画のオープニングですぐに明らかになる。
1980年代に描かれたコミックを原作にしているが、その時代に描かれたとは思えないくらい、現在の社会と符合する。
…って、映画制作は現代に生きる人だから当たり前か。
オリジナルは読んでいないが、ウォシャウスキー兄弟(マトリックスね)は独自の世界観を織り交ぜながら、進化させているらしい。

監督はこの作品のことを「一言でくくれば、政治色の強いスリラー」と言っている。なるほど、そういう色は強い。だけど、私は「崇高なラブストーリー」だと感じた。観る人によって、きっと感じ方は変わるだろう。


ラストの“解放”には、震えがきた。
posted by さとる at 00:56| 熊本 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

ヒミコの館へ、ようこそ。

最近、夜更かし続きで、お肌がカサカサ。
不規則な生活、食事がそのままお肌にダイレクトに出るようになると
ああ、私も歳をとったなぁ、とつくづく思ってしまう今日この頃。
みなさん、ちゃんと睡眠とってますか?(きつ○風)

今日のお肌の原因をつくったのは、
昨日寝る前に観た「メゾン・ド・ヒミコ」。

オダギリジョーと柴咲コウ主演の、ラブストーリー?
…と思いきや。
オカマだけの老人ホームのお話。オダギリジョーは、
その館の主の、オ・ト・コ!で、柴咲はその主の娘。
金目当てで週に一度、その老人ホームのお手伝いをすることになった
柴咲と入居者たちとの、何とも不思議な日常を描いた作品。
全く予備知識無しで観はじめたもんだから、

「これは、意外に掘り出し物?」

と、最初は思ったが、別にそうじゃなかったようです。はい。
とにかく、登場人物の描き方が雑。
衣裳とか、部屋の装飾とか、すごい凝ってておもしろいんだけど
その中に居る人間が、すごい平坦でつまらない。
いや、この人はこういう性格で、こういう人生を背負った人なんですよ。
的な描き方を一生懸命やっているようなんだけど、
どうしてもそれが人間の深みというか、おもしろみというか、
そんなものが感じられない。
あ、例のごとく、途中20分ほど爆睡してたから
いいところを見逃してしまっているのかもしれんけど
最後の最後まで、

「…で、何?」

という気持ちが離れなかった。

映画を観ているっちゅうのに、

「望月峯太郎の『万祝』を映画化するんだったら、カトーはオダギリだな」

と、ずっと考えてた。関係ないけど。
posted by さとる at 12:40| 熊本 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ビデオ・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

ルパン三世念力珍作戦

次回のシネモヤンの特集をつくるため、
「ルパン三世念力珍作戦」っつうモンキー・パンチ原作の漫画を
大胆にも実写化した作品を観た。

ルパンに目黒祐樹、次元に田中邦衛、そしてとっつあんこと銭形警部には伊東四郎。そのタイトルのように、まさしく「珍」作だ。

漫画(特に名作と言われる作品)を実写化すると、
どうしても、B級、珍品、ギャグっぽくなるのは必至。
「カリオストロの城」なんて、後世に語り継がれるほどの
名作に仕上がっているっていうのにね。
あ、宮崎駿の力か。

夜中の2時から観たので、後半は爆睡モードでよく覚えていないが、
アニメの軽やかに、相手を騙してかわすルパンとは
うってかわって! なんとも情けない重い身のこなしのルパンが
同情さえも誘ってしまう。

とは言っても、珍作ながらも、楽しめる要素はてんこもり。
あんなB級を、堂々とみせられると、その潔さに思わず拍手を贈りたくなる。

「なんかいい時代だよなぁ」

と、しみじみした気分にもさせられた。
どっから見ても、田中邦衛でしかない次元や、
今にも「ニンッ」とオリジナルギャグをかませそうな伊東四郎が
すんごいいい味出してる。

ちょいと残念なのは、不二子ちゃんのお色気度が足りないってことかなぁ。

シスターの格好をして現れる女殺し屋集団のシーンは、
腹抱えて笑ってしまった。

いやぁ、明日もう一度観てみようっと。
posted by さとる at 11:34| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビデオ・DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月16日

ある朝、突然に。

映画らしい、映画。
といえば、私の中ではミュージカルなんだな。
ただ最近までは、ミュージカルはどちらかと言えば苦手なジャンルだった。
道を歩きながら突然主人公が歌い出したり
その光景を当然のように受け入れる通行人がいたり
明らかに悲しむべきシーンで、足もとはステップを踏んでいたり

「あり得ない」ことの連続。

その非日常的描き方が、映画らしい映画であるわけですが。

その私のミュージカルに対する苦手意識を
一気に変えた作品がある。

それが、「CHICAGO」。

愛人を殺したダンサー志望の女が、
あれよあれよと新聞を賑わすほどの人気者にのしあがっていく話。
(ごめんなさい。映画の説明って苦手だす)
女同士の嫉妬や、人生の転落、何だって利用する野心と、
人間のドロドロした部分を、歌と踊りであっけらかんと描く
その演出にノックアウトされた。

とにかく、楽しい。

大画面で観られるだけ観てやろうと、映画館に3回ほど通ったあげく、
DVDも買ってしまった。
ひとつひとつの場面が、なんとも華やかで
今でも観るたびにワクワクする。


そんなわけで、今、劇場で公開されている「プロデューサーズ」も
大いに期待をしていた。

…が、ん〜いまいちワクワクしないなぁ。
ストーリーは、かなりおもしろい。
売れない舞台をつくれば、儲ける!というからくりに気づいた
プロデューサーが計理士が組んで
くだらない脚本、ダメな演出家、どうしようもないキャストを
探し回って、さあ公演!ってな話。筋だけ追えば、すごい笑えるネタだ。
ま、ところどころに、笑いどころはある。
ゲイの演出家ファミリーの場面は、プッ、とか、クスッ、とか
映画館のところどころで笑いがおこっていた。
…が、ミュージカルとして、いまいち華が足りない。
話の中心にいるのが男(ゲイも含む)ばかりだから
その点はしょうがないのかもしれないが、
どことなく、「映画だから…」と上手にまとめた感がある。

これ、舞台で観たらおもしろいんだろうね。
posted by さとる at 02:00| 熊本 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

記憶力。

何事においても、人よりも秀でている人は、
記憶力が違う、と思っている。

例えば、料理人であるなら、味を記憶する力。
例えば、大工であるなら、師匠の技を記憶する力。
例えば、歴史小説家であるなら、取材した事を記憶する力。
例えば、映画評論家であるなら、観た映画や他の評論を記憶する力。

記憶したものをもとに、
はじめは模倣し、たゆまぬ努力をもって
それを自分の技として磨きをかける。

私が最も憧れる世界だ。


しかし、私には記憶力がない。
ことにこの前改めて気づかされた。

ケーブルテレビでやっていた「シャイニング」。
スタンリー・キューブリックの名作。
はじめて観た時は、閉ざされた空間で生まれる
あの狂気がなんとも恐ろしく、
恐怖を煽る色使いとカメラアングルに、衝撃を覚えたが…

今回、また改めて観て、自分の記憶力のなさを痛感した。

あれ、子ども、ここで首絞められたっけ?
あれ、ジャックニコルソン、こんなとこに閉じこめられたんだ…

と、これまで2度ほど観た映画だというのに、
なぜかとても新鮮な気持ちで観てしまった。

私の記憶力も問題だけど、
そんな気持ちにさせるキューブリックの演出力が
素晴らしいんだね。

…ということで。
posted by さとる at 14:49| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

ドン・チードル祭その2

結局は、自分は傍観者なんだ。

「ホテル ルワンダ」を観た後、痛感した。
1994年に起きたアフリカのルワンダで、
民族間の抗争から、100日で100万人(!!!)の犠牲者を出した
大虐殺を描いた実話。
家族を守るために、ひたすら奔走する一人の男が、
結果的に1200人の難民の命を救うことになる話がベースになっている。

映画のことを、どうこう言う資格は私にはない。
当時のことは、おぼろげながらニュースで見たと記憶している。
だけど、私にとってはそれだけのことだ。

劇中、報道カメラマンのホアキン・フェニックス(わからんかった!)が言っていた
「虐殺の映像を見ても、「怖いね」とディナーを続けている」
人、そのものが私だ。


映画の最後に流れていた音楽の歌詞が強烈に印象的。

「アメリカ合衆国のように、アフリカ合衆国にはなれない。」
 

見おわった後、なんとも言えない無力感を覚えた。


この映画については、自分の言葉で語れない。
posted by さとる at 00:42| 熊本 | Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

人間だもの。

海外の(特にアメリカ)映画を観ていると、時々

宗教的倫理観、人種差別の根の深さ、徹底したクラス主義。

島国日本、単一民族国家で暮らす私たちにとって
理解できないことにぶち当たることがある。

いや、理解できるような気になるときもあるが、
それは上っ面のもんで、根っこの部分でどうしても
受け入れることはできない。

ジョークひとつをとってもそうだ。

言葉遊びの次元であれば、言葉が理解できないという
大きなハードルはあるものの、
なんとなくその「笑い」のニュアンスは伝わることもある。
だけど、それも言語上だけの理解にすぎない。


「クラッシュ」は、まさにそんなアメリカが抱える
社会的問題、人種、について描かれた映画だ。

衝撃。

としか言いようがない。
アメリカ社会が抱える問題を描きながら、
人間の本質の部分を、グサリと掘り下げた映画だと思う。
アメリカの実状、抱える問題の1%も理解できない私にとっても
非常に心動かされる。

なぜ、どこに、どうして

そこに、国、人種を超えた、人間がある。
一人の人間の中に混在する善悪、
ヒーローもヒールもいない本質の世界。

今年にはいってまだ5本くらいしか観てないけど、
いきなり素晴らしい作品に出会えた。
posted by さとる at 22:13| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

おいおい、映画化かよ。

漫画喫茶(今どきの)は、わたくしめの第二の職場。
気分転換したいときとか、集中したいときはよく利用する。
飲み物は飲み放題だし、静かだし、インターネットも使い放題だし、
ついでに漫画も読み放題。

たまに(いえ頻繁に)誘惑に負けて、漫画の世界にどっぷり…。
なんてこともあるけれど、さ。

漫画喫茶に行くと必ずチェックしていたのが、「DEATH NOTE」。
死に神が持つノート(名前を記すと、その人が死ぬって)が、人間の手に渡ったら…
というストーリーで、最初の5巻くらいまでは
おもしろくて、おもしろくて。
続きを読みたいがために、漫画喫茶に通ってた。

ところが、ここんとこ、話が少々複雑すぎて、
裏の裏(あ、表…)をついたり、なんか説教くさかったり、
物語が遅々として進まなかったりで、だんだん飽きてきた。

それでも、漫画喫茶のランキング(人気トップ20を集めた棚がある)では、常にナンバー1!

人気あるんだな…

と思ってたところ、なんとまぁ。映画化されるんだと。
しかも、実写で。あちゃ…。


映画界は、ネタ不足なんですかね。(そうは思えないけど)
人気がある漫画を、ホイホイ映画化しちゃってさ。安直だよ。
「DEATH NOTE」の実写版ってさ。どう考えても、ちゃちぃ。
死に神とか、どうすんのよ。着ぐるみ? ちゃちぃ。
CG? もっと、ちゃちぃ。

とかなんとか言って、つまらないってわかっちゃいるけど
見てしまうんだろうなぁ。
激しく後悔することも、わかってながら…。ずるい。
posted by さとる at 22:57| 熊本 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月14日

恐竜と赤ちゃん。

昨日、ケーブルテレビで「ローズマリーの赤ちゃん」をやっていた。

初めてこの映画を観た時は、
「寝てる間に、サターンが私を犯しにくるかも。」
といらぬ心配で、その夜はなかなか眠りにつけなかったことを
記憶している。

いやぁ、若かったなぁ。私も。
なんせ、10代だったからなぁ。

昨日はたまたま、お風呂に入って、床を敷いて
「さ、寝るか…」と
テレビのチャンネルを何気なくまわした瞬間、
おかっぱ頭のキュートなミア・ファローが
引っ越すアパートの下見で、キャピキャピしているシーンが。


かわいい…。


と、しばらく彼女の姿に見とれていたら、
知らぬ間に、映画に引きこまれていた。

いやぁ、やっぱ恐いね。いつ見ても。
ただ、35歳、今年年女の私は、
映画が終わった瞬間、爆睡してましたけどね。


で、その「ローズマリーの赤ちゃん」で
一番、ぞぞぞぞぞぞ、となるシーン。

臨月のミア・ファローが、追ってくる夫と産婦人科の先生を振りきって
自分のアパートに逃げ込むシーン。
誰もいるはずのない部屋で、ミア・ファローが息をきらしているところに、
後ろをスーッと、横切る人たち。(彼女は気づかない)

こう、迫り来る恐怖っていうのもあるけど、
このシーンみたいに、いるはずのない人が普通に歩いてるってだけでも
胃袋を「ギューッ」とつかまれるような恐怖が込み上げてくる。

うまいなぁ。この演出。


…この演出、ごくごく最近、観た…

そう。
ちょうど前の日に、「ジュラシックパーク3」があってて
無人のはずの研究所に逃げ込んだ人間達の後ろを、
恐竜がスーッと横切る。

思わず「後ろっ、後ろっ」とテレビに向かって
叫んでしまった、あのシーン。


「ジュラシックパーク3」のあの演出は、
「ローズマリーの赤ちゃん」から頂戴したのか?


ん〜、やっぱりどうでもいいことか。
posted by さとる at 00:15| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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