2006年06月11日

男振


好みの男のタイプは?


そう聞かれたら、私は一瞬の迷いもなく

「職人!」

と答えていた。これは20歳の頃から一貫した私の「男」論。
はじめは、こういった質問に答えるのが面倒くさかったから、
一言で表せる「言葉」を選んでいたにすぎなかった。
だって、いちいち

背は私より高くて〜
容姿は端正で上品で〜

と自分の理想の「男」を挙げていたらきりがない。
だいたい、そんな理想の男なんて万が一自分の目の前に現れたとしても
飛びつくか? と考えてみても、そうじゃない。

どうしても譲れないもの。幼い頃から憧れているもの。
その芯にあったものが、「職人」だった。


つい先日、テレビを見ていてたぶんニュース番組だったと思うけど
むちゃくちゃ細い注射針の開発に成功した「職人さん」が
紹介されていた。
もう60すぎのおじいちゃんだったけど、かっこいい。
一見ぽっちゃりだけど、腕や肩のラインには均整のとれた筋肉が
ほどよくついている。
機械でつぶしたらしく爪がほとんどない指だって
ごつごつしていて、しなやか。何十年もミクロの世界を研いできた
歴史がシワ一つひとつに刻まれている。
柔和な顔つきだけど、自信に満ちあふれている。

極めつけは、
「今まで失敗とかしたことありますか?」という記者の質問に

「失敗? そんなことしたことねぇよ!」



おおおおおおおおお!かっくいいいいいい!!!!!!!!!
どんなに周りが「無理」と匙を投げていることでも
「絶対に成功させてやる」という意気込みで
不可能を可能にしてきた男のセリフ。

これこそ、男ですよ。男!!!!

NASAからの発注もくるという下町の小さな工場。
日本は、こんな職人の手によって支えられてきたんだと
つくづく実感した。


「男振(おとこぶり)」

という、池波正太郎の名作がある。
この作品も、いわゆる職人を描いたもの。と、私は思っている。
お家騒動に巻き込まれながらも、自分の足で自分の道を見つける
一人の男の生き様が描かれている。
実際に小説のモデルになった人や事件はあるらしいが、
池波正太郎はその種明かしをせず、この作品をひとつの「フィクション」としていきいきと描いている。
病気で若くして禿げ上がった主人公が、
コンプレックスをバネにして強く生きる姿が、かっこいい。惚れる。



年齢とは関係なく、自分は古い女なんだなぁ、と最近思う。


で、何を書きたかったか、ここまできて忘れちまった。
posted by さとる at 16:42| 熊本 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

おいおい、映画化かよ。

漫画喫茶(今どきの)は、わたくしめの第二の職場。
気分転換したいときとか、集中したいときはよく利用する。
飲み物は飲み放題だし、静かだし、インターネットも使い放題だし、
ついでに漫画も読み放題。

たまに(いえ頻繁に)誘惑に負けて、漫画の世界にどっぷり…。
なんてこともあるけれど、さ。

漫画喫茶に行くと必ずチェックしていたのが、「DEATH NOTE」。
死に神が持つノート(名前を記すと、その人が死ぬって)が、人間の手に渡ったら…
というストーリーで、最初の5巻くらいまでは
おもしろくて、おもしろくて。
続きを読みたいがために、漫画喫茶に通ってた。

ところが、ここんとこ、話が少々複雑すぎて、
裏の裏(あ、表…)をついたり、なんか説教くさかったり、
物語が遅々として進まなかったりで、だんだん飽きてきた。

それでも、漫画喫茶のランキング(人気トップ20を集めた棚がある)では、常にナンバー1!

人気あるんだな…

と思ってたところ、なんとまぁ。映画化されるんだと。
しかも、実写で。あちゃ…。


映画界は、ネタ不足なんですかね。(そうは思えないけど)
人気がある漫画を、ホイホイ映画化しちゃってさ。安直だよ。
「DEATH NOTE」の実写版ってさ。どう考えても、ちゃちぃ。
死に神とか、どうすんのよ。着ぐるみ? ちゃちぃ。
CG? もっと、ちゃちぃ。

とかなんとか言って、つまらないってわかっちゃいるけど
見てしまうんだろうなぁ。
激しく後悔することも、わかってながら…。ずるい。
posted by さとる at 22:57| 熊本 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月07日

嫌われキャラって、好き。

どうしても、流行ものには手を出したくない。
ま、単なる天の邪鬼なんですがね。

おもしろいから流行っているのか、
情報操作に踊らされているのか、
どうしても冷めた目で見てしまう。
そのいい例が、
「世界の中心で愛を叫ぶ」だ。

原作が、異様な大ヒットを飛ばしている頃、

「100万部のうちの、何十万部くらいは上乗せしてるにしても、
 これだけの人が身銭をきって買っているってことは
 もしや、本当におもしろいのか?」

と本屋でドビャーッと平積みされているその本の前で
20分ほど悩んだ結果、身銭をきった。
持っている誰かに借りればいいものを、
表紙の写真がまた清々しくって、買った。
買ったその日に読んでしまった。
ものの2時間。

最後には、ちゃぶ台ひっくり返したい衝動にかられた。

「カネ返せ〜〜〜!!!!!」

ちょうどCine3.のはやし君が入院してたから、
お見舞いに持っていった。もういらねぇし。

はやし君も同じ反応だから、ちょっとだけ嬉しかったぞ。

ま、そんな昔の苛立たしい思い出は置いておいて、
今度映画になるっていう「嫌われ松子の一生」。

また、セカチュー(ああ、省略するだけでも腹が立つ)の二の舞か?
と過去のトラウマから、原作本を手をするのは遠慮させてもらってた。

…と、そこにCine3.のおひまこさんが
「私、本持ってるよ」と軽くひとこと。

あ、身銭きらないなら怒りもさほど…
とケチ根性丸出しで、お言葉に甘えてお借りすることに。

借りたその日に読むのは危険。
1週間ほど寝かせてみた。
土曜日、ま、ヒマだから読んでみようと(上巻)を開いてみた。
土曜深夜、どうにも止まらず一気に(下巻)クリア!


「おもしれぇぇ」

今度から、柴崎コウよりも、中谷美紀の言葉を信じることにします。
posted by さとる at 00:00| 熊本 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

あなたに、会いたくて。

幕末の志士が、好きだ。

いや、正確に言ったら、

司馬遼太郎が描く、幕末の志士が好きだ。


今、明治の陸海軍の司令官だった大村益次郎が主人公の
「花神」を読んでいる。
どうして、司馬遼太郎はこんなにも人物描写がうまいんだろう。
その描写を読んでいるだけで、どんな顔してたのか、
どんな性格で、どんなものを嗜好していたのか。
ありありと、動いて想像できるんだよなぁ。天才だ。

中学、高校までは歴史が大の苦手で、大嫌いで、
「そんな昔のことを覚えて、どうするの?」
と思ってたけど、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」をはじめて読んで、
歴史のおもしろさを実感した。

歴史は、人間がつくってきたんだな。

と当たり前のことだけど、今自分たちが「平成」の世を生きていると同じように、
彼らも「幕末」の世を生きてきたんだと思うと、
妙に感慨深い。


年末年始に、山口県の萩に行ってきた。
実際滞在期間は1日も満たなくて急ぎ足だったけど、
萩城下町を自転車でこいで、

「ここを高杉晋作が歩いたんだ」

「桂さんは、どこらへんに居たんだろう」

とか考えるだけでもワクワクする。

今年こそは、大阪の司馬遼太郎記念館に行くぞ。
posted by さとる at 12:16| 熊本 | Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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