2007年05月30日

どもれども、どもれども

正直、しゃべるのは苦手です。
が、ここだけの話、人前で「講談」っちゅうやつをやったことがあります。
なんでそんな無謀なことをしたのか、今でも不思議なくらい。
約10名弱の観客を前に、神田紅葉(だったと思うが)の持ちネタ
「宇宙戦艦ヤマト」(だったと思うが)を演じた。
たった10分足らずの時間のために、何日も、何週間も練習して。
人前で、自分のしゃべりを披露して、それで聞いて貰うということが、
いかに難しいことか。さらに、笑わせるなんて…。
ものすごくいい経験をさせてもらったと、今では思っていますがね。


「しゃべれども しゃべれども」


いやぁ、ホント、楽しませていただきやした。
映画が公開される前は、「国分太一がすごいいいらしい」という噂が
ちらほら聞こえてきていましたがね。
噂っつうか、マジですごい良かったっす!!!!太一くん。

(↓ここから、枕風に)
「しゃべる」ことを稼業としている落語家(二つ目)と、
「しゃべる」ことにコンプレックスをもっているおっちゃんとお姉ちゃんと小学生。
何のご縁かわかりませんが、しゃべり方教室ならぬ、落語教室なんぞ開きましてね。
それで、その4人の交流を描いてるわけですが、
っこれまた、生徒である3人が一筋縄じゃいかない輩ばかりでして。
特にね、何に怒ってるかまったく理解不能のお姉ちゃん。
これを香里奈が演じてるわけですが、
わけのわからん性格おブスちゃんって役どころなのにさ、
あまりにキレイなもんだから、そういう風に見るのがつらくってねぇ。
ま、そんなアラとか挙げちゃぁ、キリがないけれど、
なかなか楽しませてくれるんだなぁ、これが。



ま、これをずっと続けると疲れるので、戻りますが。
とにかく、全体的にみたら、ちょいとムリのあるラブストーリーなんですが、
それはそれでよし。
落語のシーンが、いいんっすよ。それぞれの。
落語教室に通う小学生の男の子が、もうあっぱれだね。
自分で書いてて、なんかわけがわからなくなってきましたが、

「で、どうなの? この映画?」

と聞かれたら、即答で

「楽しい!」

と答えられる映画です。ホント。
下町風情もすごく良く描かれているし、
人間のおもしろみっつうか、哀しさっつうか、愛すべきところが
てんこもりです。

個人的には、伊東四朗の「火焔太鼓」が好きでしたね。

posted by さとる at 01:00| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

アイドル進化論。

わたしの勝手な論理なのだが、
最近のアイドルは実に「器用」で、
とても「身近」に感じるのに「遠い存在」。
かっこよくて、歌がうまくて、キャーキャー言われる
ちょい昔のアイドルとは、明らかに「質」が変わってきていると感じる。
いや、「質」がいい悪いの問題ではなく、
立ち位置だとか、求められる価値観が変わってきている。
その大きな功績は、他でもないSMAPだと思う。
高校(あれ、中学かな?)の頃、
深夜番組の「夢がモリモリ」で彼ら(当時は6人だった)が
登場したときは、正直びっくりした。

アイドルなのに、バラエティ??

当時、ティーンエージャーだった彼らが、実に一生懸命に「コント」に
チャレンジする姿から目が離せなかった。
今もそのスタイルを踏襲しつつも、ドラマや映画、バラエティの
第一線で活躍し続けているのは、ほとんど「驚異」だと思う。

別にわたしがSMAPの熱烈な信仰者というわけでもないのに、
なぜか彼らが出ている番組はついつい見てしまう。
それを、楽しんでしまう。


それに、TOKIO、V6、嵐と続く。
昔は、かっこよくて、歌がうまい(うまくないアイドルもいたが)お兄さんでよかったのが、おもしろくて、人を楽しませることも要求される。
ある意味、アイドルは過酷な稼業なんじゃないかと。



「黄色い涙」

嵐びいきの小倉さんが、「いやぁ、おもしろかったよ」とコメントしてたので、
ついつい見に行ってしまいました。
昭和40年頃の東京で、漫画家、小説家、画家、歌手をめざす若者が主人公。
もちろん、嵐の面々が演じている。
ひょんなことから出会った4人が、
なぜかひとつ屋根の下でいっしょに暮らすことになる。
しかも、夏の数ヶ月の間。
それぞれの夢にむかって頑なに歩きつつも、
金が少しでも転がってくれば贅沢な暮らしに浸ってしまう意思の弱さをもっていたり、その時代の若者像を演じている。

一昔前のアイドル映画とは、一線を画した時代設定だなぁ。
しかも、彼らがいわゆる「かっこわるい」というか「普通の若者」を、
栄光と成功とは縁のない世界にいる人を演じているところも、
昔からは考えられない。

…わけだが、アイドルという刷り込みから、その生活の悲惨さがあまり実感として湧いてこないのが正直なところ。
ま、それでもいいんです。
ハリウッド映画にも出演した経験をもつ二宮くんが物語の軸になっているのだが、
やはり彼はいい味出しているし、意外とリーダーの大野くんがおもしろい。
ちょっと不思議だったのが、今をときめく松潤の出演時間がやたら短いこと。

映画としては、「ここで終わってほしかった」というタイミングを無視して、
延々と無駄なところまで語られるところがちょいと耐えられなかった。

結局、映画の最後のシーンを見ずに帰ってしまった。
別につまらない映画でもないし、よくつくられた映画だとも思う。
何で帰ってしまったんだろう、と後から思ったけれど、
あれ以上見せられるのはちょっとつらかった。
映画館で途中で帰ったのは、これで2回目。
1度目は最初から怒りを覚えるような映画だったので仕方ないけれど、ね。

銭湯のシーンで嵐の5人が裸で語り合う時に、
なぜか桜井くんだけがお尻を披露していた。
余談ですが。

posted by さとる at 12:23| 熊本 | Comment(10) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月04日

脆くて、高い、塔。

とある日本国内の空港の免税店で、
レジのお姉さんに韓国語で話しかけられたことがある。
自分が生まれ育った国で、同じ言葉を話す人から、
異国の言葉で話しかけられる。
しかも、何を聞かれているかも理解できない。
本来ならば、彼女とは何の障害もなく意思疎通ができるはずなのに
彼女の「この人は韓国のお客様」という思いこみから、
コミュニケーションの壁にぶち当たってしまった。
当たり前のことが、当たり前でなくなる。
言葉がいかに不自由なものか、たった数秒の出来事で思い知らされたし、
コミュニケーションのすべてを言葉に頼っている自分にも気づかされた。


人間 対 人間、ハート 対 ハート、愛 対 愛の
コミュニケーションには言葉はさほど重要ではないと、
よく言われているし、その通りだとも思いたい。
だけど、言葉に依存しながら生活する毎日からでは
いまいち実感が湧かないのも正直なところ。



「バベル」

話題作がついにやってきた。
菊池凛子(昔の芸名は菊池百合子だと)がアカデミー賞の助演女優賞に
ノミネートしたことから、この映画を待ち望んでいた人も多いことだろう。
私もそのうちの一人。封切り後、すぐにでも観たい作品だった。

舞台は全く接点のない(ように思われる)3つの都市。
モロッコ、アメリカ(メキシコ)、日本。
哀しい出来事が原因で壊れかけた夫婦の絆を取り戻すため、
アメリカからモロッコへやってきた夫婦。
その夫婦の留守中、子どもをみているメキシコ人ベビーシッター。
母を亡くした聾唖の少女と、その父親。
バラバラの都市で、バラバラの人間たち、そしてバラバラになった心が、
モロッコの雄大な自然の中に轟いた一発の銃弾によってつながれる。

激しい音と水の中にいるような静寂、
人工的な光のシャワーと穏やかな自然の表情、
陽気に踊る人々とその後に訪れる孤独。
二面性というか、二極性を随所に配した演出は、
人間の心の様を表現しているのではないだろうか。

この映画では、4言語が画面の中を飛び交う。
英語、アラブ語、スペイン語、日本語、すべてのセリフに字幕がついている。
字幕をなぞって映画を観ていると、おそらくこの映画の「本質」を見逃してしまうのではないかと、映画の途中で気づいた。
言葉が通じない、すなわち想いが通じない、そんなコミュニケーションの危機的状況を、字幕を通してすべて理解しようなんてできることではない。
途中、字幕をできるだけ見ないようにがんばってみた。

数秒ともたない…。
手話で会話している日本のパートでさえも。

たぶん、この映画は、テーマである「コミュニケーションの難しさ」を、観客に問題を投げかけている作品ではないと思う。
観客自らが問題を投げかけることを期待しているのではないかと。


皮肉なシーンもいくつもある。
言葉が通じるはずのモロッコのバスツアーの同乗者とは意思の疎通ができないのに、モロッコの小さな村のおばあちゃんとは言葉を介さずに想いを受け入れあえる。
メキシコに訪れたアメリカ人の子どもたちは、ただ走り回ることで仲間に入ることができる。

破ることが難しい障害と思っていたことが、
実はやすやすとクリアできるものかもしれない。
隔たりのない関係性こそ、危険を孕んでいるものかもしれない。


監督はこの映画について
「人を隔てる壁についての映画を撮りはじめたのに、人と人を結びつけるものについての映画に変わった。つまり、愛と痛みについての映画だ」
と語っている。
posted by さとる at 01:07| 熊本 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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