2006年05月29日

初体験。

人と人のつながりって、とっても細い糸のようなもので
乱暴に扱えば、すぐに切れてしまったり、
自分からたぐり寄せなければ、その間は縮まることはない。

何か不意なことで切れてしまっても、
また違う何か不意なことでつながる時もある。

その全てを握っているのは、
他ならない自分自身の想像力なんだと思う。
想像力こそ、相手を思いやる気持ちなんだと…


最近の自分を、プチ反省。


「RENT」

最初の5分間で、号泣してしまった。
こんなのは、はじめての経験。
実は、この「RENT」の予告版を劇場で観ても泣いた。

♪525,600minutes, How do you measure〜♪

とはじまるオープニングの曲。コレに完全にノックアウト。
一年を何で数えるか。笑った数、泣いた数、誰かの死の数…
私は、何で数えるんだろう。考えたこともなかった。

食事の回数かな〜。
一日3食として、一年で1095食。おおっ、食ってるな〜結構。
何を食べるか、誰と食べるか、どこで食べるか…
様々なことを毎回、毎回思い描きながら、
そして実際に食べる瞬間。幸せな時間〜。

1996年にNYで舞台として公開されると同時に爆発的な人気となり、
たった3ヶ月でブロードウエイの大劇場に進出したという、伝説のミュージカル。
その舞台と同じ俳優で、映画として作られたのが今回の「RENT」ってわけだ。

ドラッグ、エイズ、ゲイ…、様々な何かを抱える男女が、
クリスマスからの一年間、NYの街の片隅で肩を寄せ合いながらも、
生きている姿を描いている。こう、短く説明してしまうと味気ない。

印象に残ったのは、ANGELというドラッグクイーンの存在。
仲間の間に張っている細い糸を、しっかりと結びつける彼(女)には、
ひどく心を動かされた。

当たり前のことだけど、出てくる人みんな歌がうますぎる。
ロックをベースにした音楽は、決して全て私の好みではなかったけれど、
歌詞に込められた一人ひとりの心の声にグラリとくる。

2時間半近くの時間が、ちょっと長い気もした。
とてもいい映画だとは思うけど、やはりあれは、生で観るべきもの。

隣に座っていた、粋なおばちゃん二人組が、終わった後に

「こりゃ、舞台ば観たかね〜」

と言っていた。同感です、先輩。
posted by さとる at 00:22| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

表裏一体。

最近思うこと。
敵をつくらなければ、味方は得られない。
誰彼にいい顔して、好かれよう、好かれよう、とすれば
結局は、「いい人だね」って好かれるだけだ。

嫌われることは、愛されることと表裏一体なんじゃないか。

「嫌われ松子の一生」

この映画を観て感じた。


いやぁ、笑った、怒った、哀れんだ、踊った、泣いた。
2時間ちょっとの時間だったけど、いろんな感情を吐きだした。
それもそうだろう。だって、この映画は松子という一人の人が
生まれて、そして死んでいくまで、一生分を凝縮して
描いた映画だもん。

だいたい、小説を原作にしたものって、その世界観を忠実に再現して
失敗するか、エピソード、というか要素だけを抽出して、
独自の世界観で塗り替えて失敗するか、
「オリジナルあるの? 読んでみたい」と思わせるか、
「オリジナルあるの? どうせつまんないでしょ」と思わせるか、
原作のイメージを変えることなく、映画としても完成させてしまうとか、
様々だと思う。
これまで出会った原作有りの映画だと、(私的に)失敗することが
多かったんだけど、この映画は他のどの作品とも違った。

オリジナル読んだけど、どうだっていい。

歌あり、踊りあり、サスペンスあり、笑いあり、
何でもありの極上のエンターテインメントに仕上がっている。

オープニングからぶっ飛んだ。
なんじゃ、こりゃ。映画か、これは?

でも、それもどうだっていい。

映像にも驚いた。
映画というよりも、コマーシャル的な映像美術。
ギラギラしているのに、妙にホコリっぽい。
現実感を排除しながら、妙にリアル。

でも、それもどうだっていい。


自分では到底経験できないような、
それでいてもしかして自分の身にもいつかふりかかってくるかもしれない、
そんな松子の一生を、映画を観る人は一緒に体験する。
…というか、私は体験した。


映画が終わった後、一生分の感情を吐きだしてしまって、
グッタリして家に帰った。
スポーツで(滅多にしないけど)汗をとことんかいて、
その後の疲れのよう。グッタリだけど、スッキリ! みたいな。

もちろん、即パンフレット買い。
もちろん、DVDも買う。

今日は、良く眠れそうだ。
posted by さとる at 17:57| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

金は蜜?

賞味期限をとっくに過ぎた食パンを見つけてしまった。
とっくに、と言っても1ヶ月くらい経っていたなら
私は迷わず(ごめんなさい)とゴミ箱に捨てただろう。

賞味期限:平成18年5月5日

まだ10日しか(?)経っていない。
「もったいない!」

子細に調べてみても、カビなどがはえているところはない。
臭ってみても、ちょっとぱさつきが気になったものの
別に問題はなさそう。
ということで、迷わず食べることにした。

さすがに、ただ焼いて食べるのに勇気がいったので、
砂糖を多めに入れてフレンチトーストを作ってみた。
仕上げに、蜂蜜をかけて、さらに誤魔化してみた。

とても賞味期限を過ぎた食べ物とは思えないほど、
我ながら美味しく仕上がった。
あの賞味期限って、ま、保険のようなもので
参考にはできても、あんまりアテにならないものなんだろうって
自分に言い聞かせた。


賞味期限切れの食パンを発見する前に、
シネプレックスで「ナイロビの蜂」をみにいった。
「City of God」の監督で、レイフ・ファインズ、
そして私が大好きな女優レイチェル・ワイズが出演している作品で、
公開前から、ずっと楽しみにしていた。
ある製薬会社の不正を追っていた妻の死から、
その全貌をあかそうとする夫の、謎解きの映画かと思いきや、
素晴らしいラブ・ストーリーだった。
手持ちカメラを多用して、一種のドキュメンタリーのような
映像で表現している。
自然の雄大さ、美しさと、アフリカの貧困。
この対比が、非常に生々しくもあり、幻想的でもあった。
哀しみの中から、謎をひとつひとつ解き明かすたびに、
妻の深い愛を知ることになるそのプロセスは、
なんとも静かで、激しく、複雑でありながら、純粋な物語となっている。
富と貧、医療と死、金と生、いろんなものを内包させている。

ここんとこ、いい映画と出会う機会が増えてきたように感じた。


posted by さとる at 14:01| 熊本 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

ハラゴシラエして観るのだ!

連休最終日。いろいろと多忙だった連休も、
この日だけポツンと空いてしまった。
ゆっくりと、のんびりと、ゴロゴロと過ごすのもよかったんだけど、
なんかもったいない気がした。
朝から雨も降っていたし、どこかに出かけるにも混んでいそうだし、
そんなら、と、
普段よりも早起きして映画を見に行くことにした。

朝ごはん抜きで行ったことを、激しく後悔した。


「かもめ食堂」


フィンランドのヘルシンキで、日本食食堂をオープンした女性と、
そこに出入りする客や、いつのまにかスタッフになっちゃう人たちとの
なんとものほほんとした日常を描いた作品。

特にこれといってドラマチックな展開があるでもなし、
淡々とした世界の中、映画も淡々と進んでいく。

なのに、なぜかおもしろい。
1時間半ちょいの上映時間、飽きることなく、でも淡々と進んでいく。
おもしろい。おいしそう。おかしい。

なんといっても、役者が芸達者ぞろい。
やっぱり猫が好きの三姉妹のうち、小林聡美ともたいまさこ、
そして画面一杯の存在感、片桐はいり。
フィンランド勢からは、アキ・カウリスマキの「過去のない男」が
記憶に新しいマルック・ペルトラ。

そして、おにぎり、豚カツ、唐あげ、鮭の塩焼き、肉じゃがなどなど…
の、今にも湯気がでてきて、ぷぅぅぅぅんと鼻腔を刺激してくれそうな
美味しそうな料理の数々…。

ああ、よだれが…。


上映は、10時から。朝ごはん抜き、昼ごはん直前の空っぽの胃袋は、
画面に出てくるよだれもんの料理たちが出てくるたびに、
暴れまくる、暴れまくる。ぐぅぅぅぅぅ〜。

でも、会場のあちこちで「ぐぅう」「きゅるる」「くぅ〜」と
胃袋が活発に運動する音が聞こえてきてた。
「あ、仲間がいる」
と、妙に一緒の映画を観ているだけの人たちに
親近感を覚えたりして。
そのせいか、声を出して笑ったり、手をたたいて喜んだり、
劇中の人物が何かをしゃべるとそれに声を出して答えたり(これはまいるけど)、
映画同様、なんだか会場も終始和やかなムードだった。



この映画を観にいく予定の方は、
ぜひ上映前に何かを胃袋に入れていくように。

も一回くらい観てもいいなぁ。なんだかなぁ。
posted by さとる at 17:15| 熊本 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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